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「人流」とは何ぞや。

短くすればいいってもんではない。
漢語にすればいいってもんでもない。
「人の流れ」 と言えばいいのではないか。
言葉に力がなければ人を動かすことはできない。
そこになぜ気がつかないんだろう。

人流

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「瑠璃」は常用?

常用漢字は現在2,136字が指定されているが
この中にはこれが常用? と首を傾げてしまう
漢字が少なくない。

例えば「瑠璃」の2字だ。
「瑠」 の字も「璃」 の字も熟語としては
「浄瑠璃」 か「瑠璃色」 しか思い浮かばない。
あとは固有名詞だが
「璃」 の字を使う水泳の池江璃花子さんくらいだ。
それでも2字とも常用漢字とされている。

瑠璃

この2字が常用漢字でないとすれば
メディアなどでは基本的に「浄るり」 と
表記されることになる。
うーん、これじゃ気分が出ないなあと
日本の古典芸能を管轄するお役所あたりに
「そん度」 したのだろうか(笑)。
それにしても、どうも「常用」 の基準が
曖昧でよくわからない。
(ちなみに「曖」 も「昧」 も常用漢字!)



「風評被害」に違和感

政府は福島原発の処理水を海洋放出する
方針を決めた。
放出に伴う風評被害には適切に対応するという。

「風評」 とは世間の評判のことだから
「風評被害」 とは「安全なのに、安全ではないと
世間が噂することの被害」 と解釈できる。
ただ、トリチウムを含む処理水の安全性は
まだ100%確立されているとは言えないわけで、
それを「風評」 と言い切るのは
どうも違和感を感じる。

福島県須賀川市で農業を営む家族を描いた
「大地を受け継ぐ」 という映画があったが
その中の樽川和也さんの
「それは風評なんかじゃない。現実なんだ」 という
言葉が思い出される。

大地を

橋田壽賀子さんの表記

橋田壽賀子さんが亡くなったが
名前の表記は「橋田壽賀子」 と、旧字体の「壽」 が
正しいと思うのだが。本名も「岩崎壽賀子」 だ。

新聞のTV番組欄では「橋田壽賀子」 と
旧字体で表記している例が多いが、
朝日新聞の本文記事は「橋田寿賀子」 と
新字体で通している。これは何故だろう?

橋田壽賀子


旧字体の「壽」 は人名に使える字だし
何より固有名詞なのだから
「橋田壽賀子」 でいいと思うのだが。
ピエール瀧を「ピエール滝」
榮倉奈々を「栄倉奈々」 と
新字体に変えて表記している例は
あまり見ないように思う。
この辺の基準はどうなっているのだろう?


「まん防」その2。

新型コロナウイルス対策で政府が適用を決めた
「まん延防止等重点措置」 の略称「まん防」 について
この言葉は使わないという閣僚が相次いでいるらしい。
西村経済再生担当相も「ちょっとふざけたような
雰囲気もある」 と述べている。
今さら何を言っているんだろうね。

まん防2


この「まん延防止等重点措置」 という
長い名前が「まん防」と略されるであろうことは
当初から想像できた。

「緊急事態宣言」 とひと口で言えるのに対して
「まん延防止等重点措置」 はひと口で言いにくい。
言葉のリズムが悪いのだ。そういう場合はまず略されるのが通例だ。
そして、そのようにしてメディアに乗った言葉は
一人歩きを始める。

「魚のマンボウを連想させるから、まん防とは使わないように
している」 といまになって言ってもあとの祭りなのだ。
そもそも「まん延防止等重点措置」 というネーミングが
適当ではなかったのではないだろうか。

コロナ禍のような非常時に、
人々に行動を促すには「言葉の力」 も必要だ。
政府にも分科会にも、もっと言葉のプロフェッショナルを
参加させるべきだと幸兵衛は進言したいね。